カバラ数秘術のBlog

静岡在住の数秘術カウンセラーによる、数秘術やスピリチュアリズム、メンタルケアのいろいろ

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ペシミスティックな人(悲観主義者)。


今読んでいる本から覚書。

著者は、ポジティブ心理学セリグマン博士。
つよい子を育てるこころのワクチン

子どもの心理の本だけど、大人にも言えると思う。

セリグマン博士は他の本では、「悲観主義は治すことができる」と断言している。
それは数年かけて調べた自身の研究からも証明されている。

悲観主義者ほど、失敗した光景や恐ろしい結果を、繰り返し繰り返し想像をして、イメージを強めていってしまう(反芻)。
そうして不安や恐怖心を自ら増幅させてしまい、自分は無力だ、ダメな人間だ、どうせ上手くいくはずがない等、落ち込んだり無気力になっていってしまう。
抑うつ状態になり、心の病気になってゆく。

なので、もしも悲観的な考えが湧きおこってきたら、できるだけ早く頭を切り替え、その発想を反芻しないようにする。
それは現実に、すでに起きたことではなく、単なる想像や可能性に過ぎないのだから。

失敗や不安も含めて悲観的な考え方が浮かんできたら、「ちょっと待てよ。ほんとにそうなのか? ほんとにダメなのか?」「他に上手くやれる方法はないか? 回避できる可能性はないのか?」といった解決方法を探すほうへと頭を切り替えてゆけるよう、心がけること。

自分の考えや思い込み、想像の真偽や正誤を、第三者の目で吟味するようにすること。

できるだけ早いうちに不安や悲観から気をそらせること。

最後まで諦めず、せいいっぱいの智慧を絞り行動や努力を惜しまないから、失敗が回避できる。
そうして目標に到達もしくは成功できる。

悲観主義者ほど諦めが早く、なので途中で止めてしまうから、いつまで経っても達成の経験や自信を養えない。
しかし、悲観主義には長所やメリットもある。
上手く生かせば大変な強みにもなる。

現状を悲観的に問題視して解決案を考え、未来を楽観的に夢抱きつつ戦略を準備し、実行に移す。
徹底した悲観主義は事実を受け入れられる心を養い、また未来を創造する力に昇華出来る。

楽観的な人はよく「水が半分しか入っていないコップを、"半分も入っている"と見る」「逆境の中でもいつも明るい兆しを見る」といわれるが、楽観志向とはもっと深いもの。

楽観志向の本質は、前向きな言葉や勝利をイメージすることにあるのではない。
出来事に対する「原因」をどう考えるか?にある。


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私は、この30年間に、アメリカを含む先進国の人々が置く「目標」が大きく変わったことが、(悲観志向があり抑うつ的な子供たちが増えた)原因ではないかと考えています。

私たちの社会は「達成志向型の社会」から「いい気分志向型の社会」へと変わったのです。
1960年代始めまでは、子どもたちに植え付けるべき最も重要な目標は「やり遂げること」でした。
しかしその後、「やり遂げること」よりも「幸せ」と「高い自尊心」が社会の目標になりました。

個人の自由を第一に掲げる社会が「実際にできること」ではなく、「自尊心をもつこと」を重視するようになった時、うつの危険性が増してきたのです。

うつとは無力感と挫折の病気です。
自分は無力で目標を達成できないと思うとうつに陥ります。

「自分」こそが大切なのだと信じるほど、「自分」の目標や成功、楽しみこそが重要なのだと思うほど、失敗した時の打撃は手痛いものになります。

本来自尊心を持つということは、課題を克服したり、努力が実ったり、フラストレーション(不満)や退屈に負けなかったり、勝利を収める事の結果や副次効果として出てくるものなのです。

現実世界のなかで「うまくやる」ことを飛び越えて自尊心を持て、というのは、手段と目的を取り違えていることに他なりません。

「自尊心を持てる、持てない」ということは、成功と失敗の"原因"ではなく、"結果"なのだとすれば、ただ「自尊心を持ちなさい」と言い続けても意味のないことです。
必要なのは「上手くやる」方法を教えることなのです。

うつの流行を助長させているのが「子供の不快な気分はできるだけすぐに消してしまおう」という、親の過保護傾向です。
怒りや悲しみといった不快な感情は、すぐに取り去るべきだと考えられるようになったことです。

親としては本能的に、うれしくない感情から我が子を守ろうとします。
いい気分を重視する社会では、これは当然のことでしょう。
しかし、不愉快な気分は忌むべきものなのでしょうか。

時間がたつのも忘れて没頭するような満たされた瞬間は、課題に対して自分の持てる力を最大限に活かしている時にやってくるものです。
成功に次ぐ成功で、一度も失敗しない状態では、そのような高いレベルの満足感は訪れません。

それなのに、フラストレーションを感じさせないように先回りして不安を減らしたり、課題を避けさせたりすることは、子どもの人生からこの至福の時間を取り上げることになってしまいます。

不愉快な思いを感じることなく、無力感を克服することができません。
どのようなものであっても子どもが取り組む課題は、いくつかのステップの連続からできていて、どこかのステップでつまずく可能性があります。

あるステップで上手く行かなければ、もう一度やってみる。
上手く行けば次のステップへ進む。

そうして小さな失敗をしてもやり続ければ、子どもはその課題をやり遂げるでしょう。
しかしどこかで躓いた時に努力するのを止めてしまったら、その課題全体に失敗することになります。

小さな失敗をしても大きな失敗をしても、不安と悲しみと怒りの入り混じった不愉快な感情を感じるものです。
この感情は適度な強さであれば人を駆り立てる力になるのですが、それでも気が滅入るものです。

あなたの子供はそんな気持ちになった時にどうするでしょう?
行動し、状況を変えることによって抜け出そうとするでしょうか?
それとも、諦めてしまい、その状況から逃げてしまうでしょうか?

前者が「できるようになること」で、後者が「学習性無力感」です。
子どもが「できるようになる」ためには、失敗し、不愉快に感じ、成功するまで繰り返しやり続ける必要があります。

課題をやり遂げるための小さなステップでの失敗や躓きは無数にあります。
まれに、人並み外れた才能やまったくの幸運のおかげで、このような失敗をほとんどせずに成功する場合もありますが、多くの場合は辛抱強く続けて初めて、やり遂げられるです。

子どもは失敗すべきなのです。
悲しみや不安、怒りを感じなければなりません。

私たち大人が子供を失敗から守ろうとすると、子どもは困難に立ち向かう力を身につけられなくなってしまいます。
子どもが障壁にぶつかった時に親が飛んで行って挫折感を和らげようとすれば、子どもはますます「できるように」はなれなくなってしまいます。

あるべき悲しみや不安を避けることで、子どもたちはやり遂げる幸福感を得られなくなり、そしてうつのリスクが高まっていくことになります。

生まれつき悲観的にばかり考える子供はいません。
悲観志向は子供を取り巻く現実から直接出てくるものでもありません。

失業者や末期患者、都会のスラム街に暮らす人々など、きびしい現実の中で生きている人々が、それでも楽観的であることも多いのです。

悲観志向は現実の問題をどう考え、どのように対処していくかで生まれてきます。
子どもたちはこの「見方」を親や教師、マスコミなどから学び、今度は自分の子供へと伝えてゆきます。

悲観志向の人は、うつ病にかかる確率が高く、学校でも仕事でも遊び場でも、その才能を発揮しきることができず、病気に罹りやすいことが多いのです。

もしあなたの子供がすでに悲観的になっているとしたら、学業不振に陥る可能性があり、うつや不安症の問題が出てくるかもしれません。
そして子供の悲観的な考え方は、生涯にわたってその子が挫折や失敗するたびに持ちだすパターンになってしまいます。
すると「ほら、やっぱりね」と考えたように、物事が悪い方向に展開してしまうのです。

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