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カバラ数秘術のBlog

静岡在住カウンセラーが、カバラ数秘術と心のケアについて、気ままに書いています。 ちなみにライフパスは33です。

● 当ブログコンテンツの(出典先を明記しないままの)無断転用・引用は固くお断りいたします ●


人の話を聴く技術 ― 宝島社刊 より。



こんにちは。

今日はこちらの本をご紹介したいと思います。
人の話を聴く技術 (宝島社新書)

  "聴く" とは何か?
  なぜ "聴くこと" が大切なのか?
  話を聴くときの"ちょっとした"コツ

といったことが、具体例も含めてコンパクトにまとめられ、読みやすく書かれているように感じました。
おススメの本です。

ではその一部(冒頭部分)をお借りして、転載させていただきたいと思います。

(関係者様 もしも問題があるようでしたら、どうぞ遠慮なくご指摘くださいませ。すぐに削除いたします ― 管理人)

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「聞く」と「聴く」 ― 人の話を「きく」というとき、漢字ではこう書き分けます。

この違いについて、精神対話士の一人は、漢字の字面から「聞く」は耳を門で閉じてしまっているが、「聴く」は心の耳で人の話を聴くと書いてある、と解釈します。

「聞く」は英語で言えば「Hear」。
耳に入ってくる音を感じる状態です。
人の話も雑音も同じ。
耳に入ってきている音でも、意識しなければ聞こえてきません。
目の前に話し手がいても、その話に興味が持てないと、言葉が入ってこない状態になります。

一方、「聴く」というのは、英語でいえば「Listen」。
もっと積極的な気持ちで相手が話している言葉を理解しようとする行為です。
文字通り耳を傾ける「傾聴」という態度を示すことにもなり、相手も「この人は私の話を真剣に聴いてくれる」と思ってくれるようになります。

(省略)

単に相手の話に耳を傾けるだけではありません。
相手の表情や言葉の裏にある意味などの、非言語的なメッセージなどを読み取りながら、また、相づちや質問などを適度に織り交ぜながら、対話を少しずつ深めていくのです。

話し手の気持ちに深く共感し、さらに相手の考えを受容し、相手の存在を支持(認めて尊重)してゆきます。

そうした姿勢で相手の話を聴くことができれば、人は孤独から解放され、心に溜まったストレスを表に出して、浄化することができます。

心理学で言うところの「カタルシス」は、深い対話をすることで可能になります。


(省略)


私たちが日常で会話するときには、その言葉に、2種類のメッセージが込められています。
「意味情報」と「感情情報」と呼ばれるものです。

たとえば、結婚式で新郎新婦が誓い合う「愛しています」の言葉には、「愛している」という現在の心境報告(意味情報)だけでなく、「あなたのことを一生大切にしますよ」という覚悟の所信表明(感情情報)も含まれているのです。

だから、人の話を聴くときには、言葉に込められた2つの情報を確実に受けとめる必要があるのです。
それがコミュニケーション能力です。

ところが、最近の日本人全体にいえることなのですが、コミュニケーション能力が低下してきているようで、職場や家庭で交わされる会話では、意味情報の部分しか受けとめられずに、感情情報が受け止められないことが多くなってきています。

つまり、言葉の表面的な意味だけ伝わり、その言葉の裏側にある気持ちが伝わらなくなっているのです。

たとえば、私たちは

  「昨夜は徹夜して、この報告書を書き上げたんだ」

と職場の同僚が話しかけてきたとき、
  
  「そんな徹夜するほどの仕事でもないだろう」

といった答え方をしているのではないでしょうか?


  「宿題をしなさい」

という母親の言葉に、

  「わかったよ、うるせーな!」


と返事する子供が少なくないのではないでしょうか?

「昨夜徹夜した」 という同僚の言葉の裏には、「大変だった」「疲れている」という感情が隠されているのです。

母親の 「宿題をしなさい」 の言葉には、文字通り 「早く宿題を済ませなさい」 という意味と、「きちんとした生活ができる人間になってほしい」」 という願いがこめられているのです。


(省略)


話し手は、メッセージを発する時、実は、そのメッセージの裏側に隠れた感情こそ伝えたいと思っているのです。

  「先日、旅行に行ったんだ」
  「恋人ができたんだ」
  「新しい服を買ったんだ」

そんなメッセージを受けて、

  「そうなんだ」
  「あっ、そう」
  「良かったね」

で話を終わらせてしまえば、話し手の気持ちは受け止められません。
それでは、相手の発した言葉の「意味情報」だけを理解していることにしかならないからです。

話し手の感情を受け止めるには、

  「楽しかったでしょ?」
  「それじゃ、今、最高に幸せな気分ね?」
  「今度見せてよ」

という返事が大切なのです。
それが、「共感する」、ということです。

(省略)

ビジネスの現場では、「意味情報」がその大半を占めることはやむをえないところがありますが、日常にする会話では「感情情報」の方に重きを置くべきです。
そうすれば、より良い人間関係が生まれます。

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私たちカウンセラーがしているのは、このような話の聴き方(傾聴)です。
一般の人に話を聞いてもらうのと、"人に話を聴いてもらえるやりかた" がかなり違うんですね。
そしてそういう話の聴き方は、困っていたり悩んでいる人の心を癒すことができます。

カウンセラーは話を聴くプロ。
でも、本格的な傾聴をするのって、本当に難しくって、訓練と経験が必要になってきます。
なので、一見するとただおしゃべりをしているだけなのに、正々堂々と(笑)お金をいただくことができるんです。

ちなみに、世界ナンバーワンのカウンセラーで誰か、ご存じですか?
それは、ペット なのだそうです(笑)

これは半分ジョークですけど、半分は当たり。
物言わぬ動物に癒される人は少なくないはず。

動物に話しかけても、彼らは当然、言葉を理解することも返事をすることもできませんよね。
でも私たちはそれがわかってて、ペットに話しかけ、そして慰められます。

そういう時、彼らは、なにも言わずに、飼い主さんの顔をじーっと眺めているだけ。
もしくは嬉しそうに尻尾を振って、なついてきます。
それが、飼い主さんたちの目には、「自分の話を聴いてくれてる。共感=わかってくれている」という風に映るんです。

つまり、「思いやりや優しさをもって相手の言葉に耳を傾ける」「聴く」という動作や行為は、それほど大事であるということ。

また、ほとんどの場合、アドバイスなど必要ない、ということも言えます。
人によってはそれが、「諭されている=お説教されている、押し付けられている、否定や批判をされている」 という風にも映り、よけいに落ち込ませたり悩ませてしまうことにもなりかねません。

とにもかくにも、聴くことは、相手との信頼や絆を深めます。
仲良くしたい人がいらしたら、試しに、そういう聴き方を心がけてみてくださいね。