カバラ数秘術のBlog

静岡在住の数秘術カウンセラーによる、数秘術やスピリチュアリズム、メンタルケアのいろいろ

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数秘術のリーディング 長井鞠子さん編


昨日NHKの『プロフェッショナルの流儀』で、同時通訳の長井鞠子さんが取り上げられていた。

失礼ながら、あの御年(70歳)であの能力や熱意って、ほんとにすごい!!
もーひたすら驚きと感動の連続。

私は約3年ほどイギリスに留学してて(語学学校は半年だけ)、帰国後も恥ずかしながら数年間イギリス人と遠距離恋愛しててほぼ毎日電話で話してたおかげで、ネイティブの子供レベルくらいの英語力は身に付けられたかな~?と思ってる。
がー、聴く書く読む力 にくらべて話す方はほんとに苦手!!
なかなか思うように行かなかった。
咄嗟に、しかもするすると出てこないんだよね。
日本にいるとよけいに難しい。
いっつも後になって、「しまった!」「こういえば良かった。。」って思ったりする。

とにかく彼とも別れてもうずいぶん英語で話をしてないので、話す方はもっとえらいことになってるだろうなと思う(汗)。
ただ、これは経験者はご存じだろうと思うんだけど、聴く読む書く力は、何年たってもあまり落ちないんだよね。
しかもまた英語漬けの生活に戻れば1か月もしないうちに、すぐに前のレベルへと戻せる。

そんなこんなで、長井さんの通訳を聞いていたんだけど、私みたいな素人が語るのもおこがましくて恐れ多いのはヤマヤマだけど、「おお、そう来るか!? さすがお上手!!」ってものばかりだった。

英語が完ぺきな発音で流暢に話せれば通訳ができる、というわけじゃ絶対にないんだよね。
これは翻訳もそう。
日本語も良く知ってて、語彙が豊富で、表現や伝え方も上手くないといけないの。
長井さんんも、わざわざ東京から京都に通って、和歌を学んでらした。
美しい日本語を身に着けるために。

あ、そういえば!
少し前に通訳の仕事をされているというかたのブログを読ませてもらってたら、「強み」を、strengthenと訳して伝えてたと書いてらしてて、え、ほんとにプロの通訳さん?って思わず目を疑った、ということがあった。

strengthenって、単に 強度 を表す時に使われる単語。
「壊れにくい」とか「丈夫な作りをしている」とか、そういう状態を指してる。

でも日本語の「強み」を伝えたい場合、strength と訳すのは、私は違うんじゃないかと思う。
というかこれは直訳しすぎ。
初心者がしそうな、初歩的なミスなような気がする。。。
私だったら、My advantage とか Gift って訳すかも。
なぜなら日本語の"強み"という言葉は、長所とか、優れてて優位な能力や才能 を指す言葉って思うから。

一歩譲って、もしこの通訳さんが 「心とか精神の強さ」を意図してたとしても、その場合は、Tough とか、他の単語になるはず。
ついでに言うと、この Tough は、We have been in a tough time(私たちは試練を迎えている) なんて時にも使われる。
(私が精神的にハードな状況にいた時、BFがよくそういって慰めてくれてたのを今でも覚えてましてー 爆)

前にも通訳付きのセミナーを受けたことがあって、その訳に???と思うことが何度かあった。
そこで、「英語がわからない人も、そして先生のほうも、こうしてお互いに誤解したままになるんだな」と思って、通訳という仕事の責任の重さや重要さみたいなものを痛感していた。
友達も「今日はひどい通訳だった」ってプンプンしてたことがあるんだけど、通訳さんの中には、実はご自身で自覚されている以上に英語ができてらっしゃらない人もいる。

今は昔と違って、ネィティブ並に英語ができる人たちが増えている。
なので、英語力の程度はすぐにバレる。
だからこそ、お金をいただいて通訳をするプロならば、長井さんのように何十年も、しかも大舞台で活躍されてても勉強や努力は欠かせないはずと思う。
もっとまずいのは、誤った通訳をすることだから。
って、もっと誠実に、スキルアップを頑張っていただきたいのでちょっと喝を入れといた(爆)

ところで、翻訳本を読んでても思うんだけど、言葉は辞書通り参考書通りでは決してなかったりする。
あの、翻訳ソフトで訳された文章、みたいに(笑)

現地で生活して、ネイティブがどんな場面にどう使っているのか、それがわからないと、お互いが伝えたいことがちゃんと伝わる会話にはなりにくい気がする。
伝えたいことには、情報だけじゃなく、「想い」「イメージ」「感覚」というものも込められているからだ。
それに前後の話の流れとか状況次第で、必ずしも辞書通りの意味でつかわれているわけでもなかったりする。

長井さんも番組の中で、福一の事故で全ての町民が避難を余儀なくされている浪江町の町長さんのスピーチを通訳するのに、ある一言の日本語をどんな英語に訳すかで相当悩んでらした。
それは、「ふるさと」という単語だった。

ごく軽い会話では、「ふるさと」は Hometown でも間違いではないし、"話は通じる"。

だけどこのスピーチでは、浪江の町民の皆さんが今回の事故のせいでどれほど辛い思いをされているか、それを全世界に訴えようとしているものだった。

それには、「私たちのふるさと、この浪江町を。。。」という部分を、単に our hometown Namie と訳すのでは、浪江の皆さんの悲痛で深刻な心境や状況を伝えるには、あまりにも楽天的で軽すぎてしまうと私も思った。

そこで私だったら?ってふと考えてみたんだけど、ぱっと浮かんだのは our precious home 、だけ(語彙が少ないなぁ。。苦笑)
アメリカとは違うのかもしれないけど、イギリスではふるさとは home と言う人がほとんどだった(あ、ネイティブが、ですよ)。
で、プレシャスという言葉は普通、○○にとって愛しくて大切な、とか特別な かけがいのない みたいな意図や意味で使う。
なので。

すると長井さんは、こう訳されていた。

  Beautiful Namie town as our homes

あぁそうか!って、この言い回しに私も胸を打たれた。
この方がもっと心に響くね。
聴いていた海外のお客さまたちの反応を見てても、長井さんの通訳が、いかに彼らの情に訴えるものかが私にも伝わってきた。
町長さんのスピーチを聞く彼らのまなざしは真剣そのもので、しかも顔や耳まで赤く上気していて、心なしか目もうるんで見えた。

Beautiful という単語は、ただ見た目がきれいとか、細工が施されてきれい(すっぴん状態じゃなく、メイクしてオシャレな服を着てる姿が美人だね?みたいな 笑)といった場合だけじゃなくて、ごくナチュラルで本質的な素晴らしさや美しさを指す言葉でもあるからだ。
特に、本気で真剣に beautiful!と口にしている時は。

数秘の数字でいうと、真善美、完全調和の数の6 のイメージ。
手つかずの自然の美しさ も6。
なので単に帰る場所じゃなく、みんなが心から愛してやまない心のよりどころとしての場所という意味では、長井さんの英訳はぴったりだ!!と思った。

長井さんが通訳をされた海外から要人たちも、長井さんの通訳は素晴らしいと褒めてらした。
それは文法的に正確な英語ではなくて、心に訴える語りで、それが彼らに伝わっていたからだろうと思う。

特に政治の舞台では、通訳さんの伝え方次第で、両国が仲良くも悪くもなってしまう。
番組の中でもそれを痛感させられる場面が出ていて、それは会議だったんだけど、最初は両者緊迫した感じだったのが、最後の方はお互いにニコニコしてて和やかなムードになり、しかも日本側の要求も先方に受け入れてもらえてた。
通訳の力って、役割って、すごいなぁとここでも驚かされた。

だけどこのことは、外国語の通訳だけじゃなく、日本語で日本人に伝えようとするときも、長井さんの mind って通じるものがあるよなぁと思いながら見てた私。

単に見た目だけ良くて、文法的にも適した言葉を並べればいい、というのではない。

会話も文章も、「相手に何を伝えたいのか」「自分の思いや考えをどう理解してほしいのか?」
かっこよさよりも、もっと感情とか気持ちのエネルギーがどれほどこめられているかどうか、なんだよね。

事前の準備や努力で、練りに練って生み出された言葉は、ぱっと思い付きで伝える言葉よりも、磨きがかかって重みを増してゆく。
相手の情に訴える。
だから、こちらに有利な展開で交渉を進めることができるのね。
なので長井さんも、事前の準備は怠らないのだそう。
 
お仕事の能力の素晴らしさもさることながら、お仕事への気迫や情熱には私もすごく考えさせられた。
自分なんてまだまだだなぁと恥ずかしかった。

きれいごとや素晴らしいことを口にしたり書くのは簡単。
でも本当は、その言葉にふさわしい行動が実際にできているかどうかの方がよほど大切だし、こっちが本物 なのよね。

とにかく日本の外交や政策は、長井さんたちのような通訳さんにもかかってるといっても誤りではないと思う。

通訳さんは影の存在。
人目につかないところで、身を削るような努力をしてくださってるおかげで、様々な難局も乗り越えられ、今の日本の平和があるのかもと思うとありがたいです。

長井さんにもこれからもお元気で、ご活躍いただきたいなと心から思います。