カバラ数秘術のBlog

静岡在住カウンセラーが、カバラ数秘術と心のケアについて、気ままに書いています。 ちなみにライフパスは33です。

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オプティミスト(楽観主義者)はなぜ成功するのか



今日はポジティブ心理学の第一人者でらっしゃる、マーティン・セリグマン博士の著書から印象的だったポイントをここにメモしておこうと思います。

ご本はこちらです。
オプティミストはなぜ成功するか

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【P32】
楽観主義者の方が、ペシミストよりも、感染症にかかりにくい
楽観主義者の方が、健康的な習慣をもっている
楽観主義者の方が、免疫力がある
楽観主義者の方が、長生きであることが証明されている
楽観主義の応用が最も役立つのは、鬱病の治療、成績や業績の向上、健康増進の3分野である。


【P73】
大なり小なり不幸に見舞われた時、人は何が原因だと思うだろうか?
簡単に諦める人々は習慣的にこう言う
「私が悪いんだ。この状況はずっと続くだろう。このせいで私は何をやっても上手くいかないだろう」
一方、不運にも屈しようとしない人々は「状況がそうだっただけだ。 この状態はすぐに終わる。 それに人生には他にもいろいろ楽しいことがある」と言う。
悪い出来事を習慣的にどう説明するかは、単に失敗した時に口にする言葉以上の意味がある。
それは子供時代と思春期に身に付けた習慣だ。

説明スタイルは自分が世の中でどんな地位を占めていると見ているか ― 自分に価値があり、生きていく資格があると思っているか、あるいは価値のない、無力な存在だと考えるか ― にかかっており、オプティミストとペシミストを分ける特徴的な目安である。


【P75】
失敗は小さかったとしても、一時的に、すべての人を無力にする。
傷つくけれど痛みは消える(立ちどころに消える)人もいる。

が、中には痛みが長く続く人もいる。
はらわたが煮えくりかえり、いらいらし、恨みとなって固まる。
こう言う人たちは小さな挫折のあとでも、何日も何カ月も無力なままでいる。
大きな敗北のあとでは決して立ち上がれないかもしれない。

楽観的な人は、良い出来事には永続的な理由があると考える。
楽観主義者は「いつも」と説明し、悲観主義者は「状況、努力、時々」のような一時的な理由を挙げる。


【P110】
(実験により)、症状面では実験室で作り出した無力状態はうつ病とほぼ同じであった。
うつ病の流行は、無力感を身につけた人々が増えてきていることを意味すると見て良い。
無力状態の原因はうつ病の原因と同じだと見ることができる。
つまり、自分が何をしようと無駄だ、という考えだ。
この考えは、コントロールできない状況によってだけでなく、挫折や敗北によっても引き起こされる。
現代人は自分が何をしても状況は変わらないという無力感に取りつかれやすい。


【P113】
ティム・ベックは、「うつ病患者は自分や自分の将来について悪いことばかり考える。うつ病とはそれだけのことかもしれない」 と推論した。
うつ病の症状と思われるもの ― 否定的な考え方 ― が病気そのものなのかもしれない。

うつ病は脳の化学物質が悪いのでも、内側に向けられた怒りでもない。
考え方が異常をきたしている状態なのだとべックは主張した。


【P115】
うつ病はその症状以上のものではなく、否定的な考え方によって起きる(べック)
うつ病は一生を通しての意識的な考え方の習慣によって起きる。
もしこの習慣を変えられれば、うつ病は治る(悲観主義はほぼ後天的なものなので、練習を習慣づければ治すことができる)


【P116】
女性は男性の2倍もうつにかかりやすい。
女性はうつ病が増幅されるようなモノの考え方をするからだ。
男性は考えるより行動に出る傾向があるが、女性は自分のうつ病を分析し、その原因を突き止めようとして考え込むことが多い。
心理学者はこの行動を反芻と呼ぶ。
この反芻に悲観的説明スタイルが加われば、重症の鬱になる(つまり、いつまでもくよくよウジウジ考え続けてはいけないということ)


【P117】
無力状態がすぐに消える人と、2週間またはそれ以上続く人の違いは単純。
後者のグループは悲観的な説明スタイルで、悲観的説明スタイルは、ごく短期間の範囲の限られた無力状態を長期で広範囲なものに変えてしまう。
ペシミストが挫折を経験すると、無力状態は本格的なうつ病になる。
オプティミストの場合は、ごく短い間の意気消沈となるだけだ。
このプロセスのカギになるのは、希望があるか、ないか、である。


【P118】
鬱状態にある時は誰でも悲観主義的になる


【P119】
重症のうつ病は元々悲観主義者だった人が挫折した時に起こる


【P120】
厳しい環境ではとくに、悲観主義者はうつ病になりやすい


【P121】
オプティミストになるのは、不幸のあとでも自分がすぐに立ち直れるのを自覚してきた人達


【P124】
鬱の薬は活性剤の役目をし、患者を後押ししてうつ状態から抜け出させるが、それによって世の中が明るく見えはしない。
が認知療法は患者のモノの見方を変える、そしてこの新しい楽観スタイルが患者を立ち上がらせ、活動させるようになる
うつ病から永久に解放されるには、説明スタイルを変えるのがカギ


【P126】
悲観主義と反芻の連鎖がいかにうつ病につながるか
最初に自分の力ではどうしようもないと思われる心配事が起きる
すると自分はこの先ずっといろいろな状況において無力であろうと予感する
この結論がうつ病を引き起こす

反芻傾向の強い人ほど、無力になるであろう予感を持つことが多い
この予感がすればするほど、その人は落ち込む
くよくよ思い悩むことによって、その連鎖反応が始まる
反芻癖がある人はいつもこの状態にいる。
もともとの心配ごとを想いださせるようなきっかけがあると、たちまち悲観主義-反芻の連鎖反応が起きて、挫折を予感し、うつ状態に陥るのだ

反芻しない人はたとえペシミストであっても、うつ病にならない傾向がある
このような連鎖反応がめったに起きないからだ
反芻してもオプティミストだったらうつ病にはならない
反芻か悲観主義かのどちらかを変えればうつ病の緩和に役立つ
両方を変えることができれば一番有効だ


【P157】
楽観主義の人々が現実を自分に都合よく解釈して歪めがちなのに対して、悲観的な人々の方が自分や現実を正しく見やすい
また楽観主義者は責任感が弱い


【P158】
オレゴン大の心理学者ピーター・ルーイソンらの研究から。
うつ状態の人々とそうでない人々にパネルディスカッションをさせ、あとで自分の説得力と好感度を自己評価させた
パネルオブザーバーの審判によると、うつ病患者は説得力もなく、感じも良くなかった。
社交性がなくなるのはうつ病の症状で一つで、うつ病患者はその事を正確に認識していた
意外だったのはうつ状態にない人々の判断で、自分を過大評価し、審判の評価よりもずっと自分は説得力があり、魅力的だと考えていた。
このことは記憶の面でもいえる。
一般的に、うつ状態にある人は、よい出来事よりも悪い出来事のほうを良く覚えている。
うつでない人は逆のパターンを示す。
過去を歪めて覚えているのはうつではない人々の方。
うつ病のひとは現実を正確に把握している


【P179】
家族問題の世界的な権威で社会学者のグレンエルダーの話
ある調査。
1929年~33年にかけて起きた世界大恐慌で全財産を失った中流階級の少女たちは中年初期には精神的に立ち直り、その後は肉体的にも心理的にも上手に年を取っていった。

一方で恐慌以前から恵まれない生活を送った下層階級の少女たちは、ついに立ち直ることができなかった。
この少女たちは中年期後期にすさんだ生活を送り、晩年は肉体的にも精神的にも、悲惨な状態だった。

これは上手に年を取った女性たちは、大恐慌下の子供時代に「苦境は克服できるもの」と学んだせいと考えられる
大部分の中流家庭は1930年代の終わりか40年代の初めまでには、経済的に立ち直っている。
これによって女性たちは、悪いことは一時的で特定の分野に限られていて、外的な要因によるものだという説明スタイルを身につけた。
だから年をとって友達が亡くなった時も、『誰かほかに友達を見つけよう』という気持ちになれたであろう。
この楽観的なものの考え方が健康を維持し、上手に年を取る助けになった。

一方、下層階級の少女たちの家庭は、大多数が大恐慌のあとも立ち直れなかった。
恐慌の前も後もずっと貧しいままだった。
苦しさはずっと変わらなかったので、少女たちは、希望のない説明スタイルを身につけた。
のちに親友が亡くなると「もう友達を見つけることはできないだろう」と考えたのであろう。
子供時代に身につけた悲観主義が新たな危機を迎えるたびに災いして、健康にも、成績や業績にも悪い影響を及ぼしたと考えられる


【P184】
イギリスの大学教授、ジョージブラウンの調査
うつ病から女性を守る『3つの因子』を発見。
このうちのどれか一つがあれば、ひどい挫折や喪失に直面しても、うつ病は起こらない
1、配偶者か愛人との親密な関係
2、外に仕事をもっていること
3、14歳以下の手がかかる子どもが3人以上いないこと

うつ病にかかりやすくする因子
1、夫の死、息子の転勤など、最近大切な人を失ったこと
2、その女性自身が13歳になる前に、母親を亡くしていること(特に影響力大)


【P196】
『子どもが重症のうつ病になりやすい要因』
・きょうだいが大学進学もしくは就職のために家を出る
・ペットが死ぬ
・かわいがってくれた祖父母の死
・転校
・両親が頻繁に口論をする(これが最も深刻な影響を与えるかも)
・両親の離婚または別居



【P198】
同じく離婚が原因による子どものうつ発症のケースでも、さらに程度が深刻化するきっかけとなる要因

・母親が外に働きに出る
・同級生との関係が離れていく
・どちらかの親の再婚
・どちらかの親が新しい教会(宗教)のメンバーになる
・どちらかの親が入院する
・子どもが何らかの教科を落第する


【P232】
人生でより多くの悪い出来事に出会うのはペシミスト。
彼らは積極的に悪い出来事を避ける方策を取ろうとはせず、悪い出来事が始まってしまうと止めるための手を打とうとすることが少ない
つまりペシミストの方がより多くの不幸な出来事に遭い、それがより多くの病を引き起こすとしたら、ペシミストは病気にかかりやすいことになる
(実際、楽観主義者の方が健康で長寿であることがわかっている)


【P242】
60歳の時の健康状態は25歳の時の楽観度と深い関係がある。
悲観的な男性たちは楽観的な男性たちよりも早い時期に、しかも重い成人病にかかり始め、45歳になった時には健康状態にかなり大きな差がでてきていた。
そして45歳を過ぎてからの肉体の衰えが早い
調査の結果、45歳からあとの20年間の健康を決定する要因として、楽観度がもっとも重要であることがわかった。


【P273】
楽観主義を使う場合のガイドライン
楽観主義によって引き起こす失敗がもしも高くつくようなら楽観主義は使わない

楽観主義が有効なケースとは?
・何かを達成しようとしている時(昇進、製品販売、むずかしい報告書の作成、試合など)
・自分の気持ちを高めよう、落ち込まないようにしようとしている時
・困難な状況が長引きそうで、自分の健康状態が問題になっている時
・指導的役割を演じたい時、他の人々を啓蒙したい時、自分に投票してもらいたい時

楽観主義でない方が良い場合。
・リスクの大きいことを計画する場合、将来の見通しが不確かな場合
・将来の見込みがはっきりしない人にカウンセリングする時(ただし始めて間もない頃は)
・他の人たちが悩んでいる時に同情していることを示したい場合(ただしこれも最初の頃だけで、信頼関係が出来上がったら楽観主義を使うと良い)


【P283】
自分が悲観的な思い込みをしていることに気づいたら、対処の仕方は
1、気をそらす
2、その考えに反論する こと


【P290】
自分自身に対する根拠のない批判への反論をする際に大事なポイント

・証拠はあるのか?
・別の考え方はできるか?
・思い込みが本当だった場合、どれはどんな意味や意義を持つか?
・この考え方は有効か? 「あり」なのか?

考え方の変換(認知療法)のコツ
困った状況が起きる ⇒ それに関して生じた自分の意見や思い込みを文章化 ⇒ 結果(その出来事の結末) ⇒ 自分の意見や思い込みへの反論をする ⇒ 自分で自分を励まし、元気づけるような言葉やアイディアを探す