カバラ数秘術のBlog

静岡在住カウンセラーが、カバラ数秘術と心のケアについて、気ままに書いています。 ちなみにライフパスは33です。

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働くために必要なこと


勉強がてら、こちらの本を読んでみました。
「働く」ために必要なこと: 就労不安定にならないために

著者は品川裕香さん。
出版社の編集者から、教育ジャーナリストに転身され、特に子どもの発達障害や支援について精力的に活動されているかたのようです。

さて本の内容については、後書きからお借りします。
「せっかく就職したのに3年以内に離職する人、約30%。
経験者扱いもされず、卒業4年目からは、新卒扱いにもならない。
正規採用への道は困難だ。
なのに、働き続けられないのはなぜなのか?
「就労支援」の現場から見えてきた、「働く」ために必要なこと」

私の印象では、若者向けかと思いきや、「結局は仕事も心のありかたやもちよう次第なのかしら?」と思えまして、なので、お仕事をされているすべてのかたにお勧めしたい本と思います。

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さて、本の前半は、仕事が長続きしないことに悩んでいたり、なかなか正社員になれずしかも親との板挟みもあってついに心が折れてしまった、といった男女の若者たちとのインタビュー記事が載せられていました。
そして全員の言い分は、やりたい仕事、やりがいのある仕事、自分に合った仕事が見つからない といったものでした。

次に、雇う企業側のインタビュー記事が続きます。
あるメーカーの41歳、人事課長さんのお話です。

新人切りという言葉は、派遣切りみたいでイメージが悪いから使いたくないが、そうとしかいいようがない。
年々、入ってくる新入社員の、人としてのレベルが落ちている。
そしてそれは、学歴や家庭環境、偏差値とは関係がないようだ。

また、『働くことの意味そのものを誤解しているように思える新人が多い』と言います。
さらに続けて、

・働くとは、自己実現することだと思っていること
・働くとは、好きなこと、得意なことを活かしてやることだ、と思っていること
・働くとは、やりがいのある仕事をすることだ、と思っていること
・働くとは、自分に合ったことをやることだ、と思っていること
・働くとは、企業説明会で聞いたようなことだけをやることだ、と思っていること
・働くとは、仕事さえしていればよく、苦手な人とは関わらず、花見や飲み会などといった社内行事なども行きたくなければ行かなくていい、と思っていること
・働くとは、入社したらすぐに、好きなように働けることだ、と思っていること

と分析されているそう。
ちなみに私も、これのほとんどが 「違う」 と思います。
現実的ではない、理想論ばかりなような気がいたします。
厳しいようですが、実際にはこうした考え方を見直してゆかないと、どんなに良い会社に入ったり仕事に就いても満足できず、不満ばかりで、挙句の果てには職場の人間関係で躓いたりもして、続かないでしょうね。

そして

「もちろん、働くことの中でも、誰でも自己実現をめざしていいし、それができればそれほどいいことはありません。

でも働くことだけが自己実現でもない。

それに、好きなこと、得意なこと、興味のあることが仕事になっている人なんて、そもそもそんなにいるわけでもありません。
たいていは、生活のため、家族のため、生きるために、現金収入が必要だから、仕事をしているわけです。

やりがいも、仕事の合う合わないも、ある程度仕事を覚え、自分で回せるようになってからの話なんです。
最初から仕事にやりがいを持っているサラリーマンなんてそうそういません。

みんな、血反吐(ちへど)を吐きながら仕事を覚え、なんとかへばりついて、徐々に戦力になっていくわけですから。

ところが、この 『血反吐を吐きながら仕事を覚える』 っていうことができない新人が驚くくらい多いのです。

あ、言うまでもありませんが、本当に血反吐を吐けと言っているのではありませんから、誤解しないでくださいね。
って、こういうことも、いちいち言わないといけないのが、今の新人たちなんです」

いたって納得&同感。
さらに

2010年度入社のある新人社員の場合は、研修中に、「息子が研修がきついと言っている。 もう少しなんとかしてほしい。 息子の身体に何かがあったら責任をとってくれるのか?」と、母親がクレームをしてきた。

2012年度の新入社員の中で、8カ月弱で辞めた人がいた。
その際、母親が、『息子がそちらの仕事が、説明会で聞いた内容とは違うので辞めたいと言っている。悪いが辞めさせて欲しい』と、本人の代わりに電話をしてきた。

結局、二人とも自分から辞職願を出して辞めたけれど、こちらとしては、辞めてくれてありがとう、という気持ちだった、とのこと。

「でも一方で、どの新人の保護者が似たような攻撃をしかけてくるかわかりません。
クレームを入れる保護者は、自分たちの正当性を信じているため、話し合いはなかなか成立しません。
こういう保護者のもとで育った新人たちに、研修で、『自分の思ったとおりに事を運ぼうとしても、会社や社会にはルールがあり、君たちにとって正しいことがいつも正しいとは限らない』 などと教えても、なかなか彼らの頭には入りません」

また、
ここ数年、コミュニケーションがとれない新人が多い。
しかも、ここでいうコミュニケーションとは、相手の話を聞いて理解する、自分の言いたいことを理路整然と伝えるなど、普通に生活していたら誰でもできるレベルのこと。
けれどもそれができない新入社員が、10年ほど前の新人と比べて、驚くほど増えている。

「自分はコミュニケーションがとれていると思っている新人の中には、人の話をまったく聞かないし理解もできていないのに、それに気がついていない人が結構います。
一方で、あきらかにコミュニケーションができていない新入社員は、失敗すると、『先輩に聞いても使える返事が返ってこない』、『相手の説明が悪い』と、人のせいにしがちです」

そこで企業側で対応しようと試みるが、そもそも「新人側の土台がぜい弱だと、いかんともしがたい」とのこと。

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そして若者たちの言い分。

・自分たちの世代とは合わない価値観をもった社会や、教えるべきことを教えてこなかったゆとり教育への怒りと失望
・不景気な世の中を構築してきた上の世代への恨み。
・好きなことを仕事にしなければ続けられないと思っているのに、その仕事が見つからないことへの焦り
・労働者である自分の権利を侵害する会社が一方的に悪くて、自分のほうには問題がないとする考え
・無能な上司や、嫌な先輩と付き合う必要はない、とする考え
・うまくいかないのは自分が悪いが、どうしたらいいのかがわからない、と言う考え

企業側の言い分。
・しんどいことがあると、自分の代わりに保護者に連絡を入れさせたり、時間厳守ができない
・礼儀が守れない、社内方針とは違うことをしてしまうなど、社会常識やマナーといった、生きているルールがずれている
・自分のことは棚に上げ、すぐに上司や先輩批判をする
・労働者としての権利意識ばかりが強く、自分が負う責任や義務の意識が弱い
・気に入らないことがあると、すぐに訴え出て、自分の手で問題を解決しようとしない
・ストレスがかかると、すぐにうつなど病気になり、診断書をもってきて、働け(か)なくなってしまう
・言いたいことは主張するけれど、人の話は聞けないか一切主張できず、人の話も聞けないというように、コミュニケーションの力が偏っている

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なるほどな。
私自身には縁がない世界のことだったので、想像もつかず。
なので、雇う側と雇われる側、双方の言い分や実情をかいまみれたのは収穫でした♪

話は変わりますが、私の場合、イマドキの若い世代は、私たちの頃にはなかった、独創的な発想やアイディア、個性があってホントにすごい!って、しょっちゅう感心させられてるんですね。
しかも度胸があって、物おじしない。
子どものうちから才能が開花して、世界相手に活躍できる人たちも増えてきましたよね。
とはいえそれはほんの一握りの特殊な例…。

で、そんな風に確実に人より秀でた才能や能力で勝負できない場合、つまり他の力で世間に認めてもらえるような方法があるんですね。

それは、人柄や性格の良さ です。

コミュニケーション能力が高く、例えば「ありがとう」や「ごめんなさい」といった挨拶がきちんとできて、素直でひねくれてなくて、誠実で。
明るく笑顔が絶えなくて、気さくで、人を見下したり差別することもなく、親切で。。。といったことが自然にできる子。

って言うのは簡単。
けど難しそうですよね(笑)。

でも「良い人」には、人が、なのでチャンスも運も自然に集まるものなんですね。
尊敬できる人、あるいは大好きな人には、いろいろしてあげたくなりますでしょう?
それに誰でも努力さえすれば、確実に、よい人になれます。

「良い人(立派な人、人から愛される人)」になるには、努力(修業)が必要です。
そして「努力」って、つまり結局は、自分が決めたことを途中で投げ出さないように、ぐっとこらえて我慢や辛抱をすることですもんね。

昨今は、我慢や辛抱がいけないという話を、あちこちで見聞きします。
でもそれは、ケースバイケースであって、いかなる場合でも絶対にいけないわけではないです。
躾けも勉強も、結局は我慢、じゃないでしょうか。

理想をいえば良い人でいるその裏で「ストレスになるほどムリをしていない」ことと思います。
しかも、自分ではごく自然にしているだけなのに、行く先々で「あなたは良い人だね? 偉いね? 立派だね?」って褒められたり、認められるようになれば最高です^^。

そして「良い人」には、まるでアスリートみたいに、生まれつきの天才タイプと、努力型タイプがいて、後者の場合は、心の学びが必要になります。
不満も我慢もストレスも考えかた次第で、そして考えは知識に左右されますので。
けれど大部分の人が、後者のほうじゃないかなー?と思います。

『良い人と思われたい』

こういう発想、動機は何であれ、「人から嫌われる」「嫌がられる」よりは全然マシだし、良い心がけなんじゃないかな?と私は思います。

昨今、自分を優先させるような発想の人が多い中、世間から愛される人間(つまり人の役に立てたり喜ばれる人)になろうと努力しているご自分を褒めてあげたらいい!と思うんですね。
それに、最初は演技でも、いつか本物になるはず。
意識しなくても(無理や我慢をしなくても)、自然にそうなると思いますし。

ただ、良い人は、場所や相手を選ばない条件でするのが大切かと。

もしも、特定の人に対して自分を良く見せようとしていたらそれは、心の中では、そうした犠牲を払うのと引き換えに相手から何かを得ようとしている、不純な動機が隠れているはず(爆。

残念ながらこういう「良い人になろう努力(作戦?)」は、なかなか実を結びません。
それは、最後の判断を下すのは、その相手だから。
「この人とどう付き合うか?」は相手が決めること。
なのでこのケースの場合、「良い人であること」が苦痛になってしまうと思います。

ということで、能力に自信がもてなかったら、人柄や性格で勝負!
容姿が有利になるのも、若いうちだけですから。
人間力は、年が行ってからが、本当の勝負になってくるんですよ。

それに、造作よりも、明るさや爽やかさ、清潔感、笑顔に勝るものはないです~。
あとファッションセンスだって勉強すればちゃんと磨けます。
引き合いに出してしまうのは申し訳ないですけど、マツコさんもその理想じゃないか?と。

とにかく、時間がかかっても、その気にさえなれば、人は必ず変われます!!

そんな私も自分の意見や気持ちばかりを優先して、他の人の心の痛みに気づかなかったり無視するような、鈍感で薄情な人にだけはなりたくないと思います!

お互い、理想の自分(人間)を目指してがんばりましょー(笑