カバラ数秘術のBlog

静岡在住の数秘術カウンセラーによる、数秘術やスピリチュアリズム、メンタルケアのいろいろ

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 霊界旅行(丹波哲郎著)から ー 事故犠牲者の死後の様子(2)

日本のスウェーデンボルグと丹波さんが遺してくれた死後の世界(1)) はじめに&出版までのいきさつ
霊界旅行(丹波哲郎著)から ー 事故犠牲者の死後の様子(3) 河瀬義行、富井つや、五十嵐博、野村時枝の生涯
霊界旅行(丹波哲郎著)から ー 事故犠牲者の死後の様子(4) 詐欺師、ヤクザの男、高校生カップルの生涯
霊界旅行(丹波哲郎著)から ー 事故犠牲者の死後の様子(5) 何もかも自由な霊界で、個人の真の霊性が現れてくる
霊界旅行(丹波哲郎著)から ー 事故犠牲者の死後の様子(6) 低級界に向かう人々の変化の様子
霊界旅行(丹波哲郎著)から ー 事故犠牲者の死後の様子(7) 地獄のような場所へ

お借りしている本です。
続 丹波哲郎の死者の書 ― 霊界旅行  中央アート出版


昭和25年11月7日、高知で死者33名、重傷者26名という、乗合バス転落事故が発生。
同じ地域に住む小松宗継さんは(29年に他界)、その事故の一部始終と、亡くなられたかたがたの死後の様子を幽体離脱によって目撃し、ノートにしたためていた。
それを丹波哲郎さんが入手し、出版されたのがこの本です。

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最初に、死んだ(肉体から霊体になって離れた)直後から、霊界に行くまでのプロセスをかいつまんで説明します(諸説ありますが、これは私の見解です)。

肉体から離れる(物質界的な欲望や執着が強いか死後のことを知らない人は長くて数か月、ご遺体から離れられない) ⇒ 早ければ数時間、長くて数日休眠する(そして完全に霊体として生まれ変わる) ⇒ その後のプロセスを導いてくれる善霊にあう(知人、見知らぬ霊、ガイド、天使霊、守護霊等いろいろ) ⇒ 死んだことと死後の世界の存在に気づく

その後、中間境もしくは幽界と呼ばれる次元に滞在(霊性が発達した霊はここには寄らず、いっきに霊界の上級界に移動する)

ここで霊格の高い霊によって、霊的な指導や教育が始まる。

生涯を振り返り、ディスカッションをしたり、反省する(※)

低級界(図の幽界の1層か2層)、人間界(つまり転生)、(しばらく第3層にどまったのち)さらに上級の界へ(図の「霊界」)

地上時代に自分が行った所業や霊格に応じて、この3つのいずれかに、自ら(引かれるように自然に)移動して、生活し始める

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ではここから本の抜粋です。

小松さんが、上の※印の段階で体験したことの記述です。


バスの犠牲者のうち、25名が、(中間境)の、白い大きなテントのような場所に集まっていた。
彼らの多くはまだ生前のままの言動をしていて、また、自分たちが死んだことが実感できていない。
そこに、白装束の存在が現れ、犠牲者が次々と質問や言葉を投げかける。


するとその存在はこう答えた。

「おそらく、あなたがたのほとんど大部分は、自分が本当に死んだのかどうか判断をつけかねている。
五体も少しも変わらないし、見たところ、この世界の様子も人間界とたいして変わらない。
自分は死んだのではなかった、と思いたがっている。
無理にでも信じたがっている。

だが、あなたがた自身が体験し、目撃し(※全員が事故後の自分の亡骸まで見ている)、記憶しているように、あなたがたはバス転落事故で死んだのだ。
そして数十日間人間界にとどまったのち、お迎えの導きによって、この精霊界(※幽界、中間境)へ旅立ってきたのだ。

まだ信じられない人がいるようだから、念のためにそっちの端から一人一人、バスが転落した時の自分の状態を記憶しているままに、他の皆さんにも説明しなさい。
ここでは人間界と違って、一言の嘘もつけない。
では大岩君から始めなさい」


(丹波注 ー ”素”の状態になるという言葉は誤解を招きやすい。
仏教の悟りや解脱といった意味にとられかねない。
そうではなく、良くも悪くも "本性" を露わにする、ということである。
もともとの霊そのもの の姿がむき出しになることを言うのだ。

『人間界では劣悪な品性を、富や地位や教養でごまかすことができる。
また、生活の欠点は、高い地位や能力や肉体的魅力によってごまかせる。
だが、このような地上での付加物は死とともにふるい落とされ、魂はその欠点を、醜くさらけ出す
 ー ドレイトン・トーマス 日没の彼方の生活より』)


(この後、5人の故人が、事故に巻き込まれた経緯や、死の瞬間、直後について語る)


深い沈黙が辺りに広がっていった。
やがてあちこちからすすり泣きに混じってため息が漏れてきた。
そして、自分が死んでしまったことを自覚する。


ここで、25人のうち、野村時枝が、テントの中で行われている ”儀式” から抜け出して消える(※ 彼女は25名の中で最も霊格が高かったので、いち早く上級界へと移動できた)


残った24名は、上から降りてきた白装束の霊人たちに付き添われ、別の場所(白いテント?)に向かう。
そしてそこで、24人分の人生ドラマが上演され始める。


●(ケース1)自営業ー戸田武(享年39歳)の過去の像

貧しい農家の薄暗い室内が映し出される。
子だくさんの家らしく、親の手もろくに届かないまま、成長。
幼年期の映像が続く。

大柄な体格を利してガキ大将として君臨するシーン、勉強ができなくて立たされているシーン、ケンカの場面ではだれにも負けていなかった。
小学校を終えると、高知市内の刃物屋へと丁稚奉公に出された。
仕事の飲み込みも早く、ケンカの強さも相変わらずのようで、いつのまにか先輩をおしのけて、職長気取りになっていた。

スクリーンは一変して、軍隊時代の戸田を映し出した。
中国戦線に送り込まれ、各地を転戦したようだ。
やがて上等兵に昇進した戸田の、本性を露わにした行動が、文字通り白日の下に照らし出された。
戸田は隠れていた農家の中国人の娘をレイプし、抵抗する老齢の両親と幼い兄弟を惨殺した。
なんの良心の咎めを感じる様子でもなく、次々と人の命を奪っていた。
そして非道な行為を繰り返していた。

すると、天幕の内外から、大きなどよめきが起こった。
戸田の非をとがめる声らしきものが、この世界(霊界)のあちこちから、遠くに響く雷鳴のように響き渡った。
これは間違いなく、このスクリーンに映し出された映像を、他の多くの霊人たちも見守っていたことを物語っている。


戸田は自分の過去を観終わった瞬間、立ち上がり、両手でテーブルをドン!とたたきつけた。
同時に獣のような唸り声を上げたようだった。
その後、崩れるように腰を落とし、頭を抱えこんでしまった。

終戦後、復員して、生まれ故郷に戻り、半ば世捨て人のように小さな町で細々と刃物づくりをしていた彼の姿からは、こうした過去を想像することはできなかった。



●(ケース2)洋裁業 - 池田ふみ(享年35歳)の過去の像

ふみの父親は漁師、母親は海女で、彼女の生まれた地方ではごく平均的な家庭に育った。

周囲は海女になることを期待してが、彼女は高知の女学校に行きたがり、試験にも合格。
そこで高知市内の親戚の家に下宿しながら通い始める。
学費は、父が遠洋漁業に行き始め、またふみ自身も下宿先の叔母の洋裁業を手伝うことでまかなっていた。

女学校時代のふみは、陽気な性格から、みんなに愛され、充実していた。
が、一年後、父が海難事故で亡くなってしまう。
そこでふみは学校を辞め、一家の大黒柱として稼ぐために、叔母の店のお針子になる。

21歳の時、ふみは結婚するが、結婚相手にみなが驚いた。
彼は実直で腕の良い仕立て職人だったが、ろうあ者だったからだ。

その後叔母の援助で、夫婦は住居兼仕事場を持つ。
そしてふみがあちこちで御用聞きをして注文を取り、夫が仕立てた。
二人が二人三脚で生きる様子は、スクリーンを見ていても涙ぐましいものであった。

その後、3人の女の子を授かり、戦時中の苦境もなんとか乗り越え、ふみは35歳になっていた。
生活は決して楽ではない様子だったが、それでも彼女は十分満足し、幸せな毎日を送っていたことを画面は物語っていた。

そんなある日、いつものように注文をもらってその帰宅途中、バス事故に遭遇する。
スクリーンに映し出された夫や娘たちの姿を見るうち、彼女は泣き崩れる。
そして、残してきた家族の行く末を思ってか、深い深いため息を何度も繰り返すのが、いっそう哀れだった。

(続く)