カバラ数秘術のBlog

静岡在住の数秘術カウンセラーによる、数秘術やスピリチュアリズム、メンタルケアのいろいろ

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ダ・ヴィンチはどのようにして技術を極めていったのか- Part3


こんばんは。

さて、この連載も今回で最終回になります。

kabbalah-suuhi358.hatenablog.com

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引き続きこちらの本を参考にさせていただいてます。


マスタリー: 仕事と人生を成功に導く不思議な力

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レオナルドは人体と動物の肉体の構造について深く研究するようになる。

『彼は、人体やネコの体を裏返した絵を描きたかった。
そこで、みずから人間の死体をばらばらにし、骨や頭蓋骨をのこぎりで挽いた。
解剖を見学するときには、できるだけ近くで筋肉や神経の構造を観察できるよう注意を払った。
写実的で正確な彼の解剖図は、その時代のどんなものよりもはるかに進んでいた』

そこまで精密さにこだわるレオナルドを、他の芸術家たちは「常軌を逸している」と見なしていた。
けれども、この本の著者であるグリーン氏は、

『彼の作品を見るとそうした厳しい研究の成果が随所に見られる。
同時代のどの芸術家の作品よりも、彼の絵の背景は生き生きして見える。
一つ一つの花や木の枝、木の葉や石が、ごく細かな部分まで丁寧に描かれている』  と述べている。

しかもこうした背景はただの飾りとして描かれたのではなかった。
ダ・ヴィンチ作品の特徴である”スフマート”と呼ばれる技法は、背景をぼかしていって境界をもうけずに前景の人物に変化させていくことで、見る人の想像力をかき立てる効果を生みだすのである。

ダ・ヴィンチが描く女の顔は、特に男性に強烈な印象を与え、そこに描かれた女性に魅了される男は少なくなかった。
モデルとなった女性の表情は、特にこれといって官能的ではないものの、彼女たちの曖昧な微笑みと美しい肌は、男性たちを惑わせた。
あちこちの家に飾られている、ダ・ヴィンチの作品に近づいては、モデルの女性をこっそり撫でて、しかもその唇にキスをする、といった男たちの話は、しょっちゅうダ・ヴィンチの耳にもはいってきた。

『モナリザ』も修復作業のたびにその大部分が傷んでしまったため、今では当時の驚きが想像しがたい。
しかしさいわいにも、決定的に損傷される前にその絵を見た評論家ヴァザーリの感想が残されている。

”一部は太く、もう一部は細くなり、肌の毛穴へと続いている眉は、まさに実物そっくりだ。
うっとりするほど繊細な薄桃色の鼻孔を持つ鼻は、生きている人を見ているようだった。
赤い唇が肌の色に溶け合った目元は、彩色されたのではなく、命ある肉体の一部としか思えなかった。
注意深い鑑賞者の目には、喉のくぼみで脈打つ血管が見えたほどだ”

ダ・ヴィンチがこの世を去ったのちも、彼の絵は見る者の心を惹きつけ、かき乱し続けた。

世界中の美術館の警備員の多くが、彼の作品と病的で異様な関係を持ったという理由で解雇されている。
そして、レオナルドの絵に対する破壊行為が美術史上最も多いのは、彼の作品が本能的な感情をかきたてる力を持つ証しともいえる。

レオナルド・ダ・ヴインチの時代、芸術家が直面した最大の悩みは、より多くの作品を制作せよという圧力を常に受けていたことだった。
注文が途絶えないよう、また、世間に認められ続けるには、かなり速いベースで制作しなければならず、それが作品の質に大きく影響した。
たやすく観る人を興奮させるような効果をもたらす画法が発展した。
それには、鮮やかな色や奇をてらった配列や構図、印象的な題材に頼った。
やがて当然のごとく、背景の細部、人物の細部さえも手を抜くようになった。
花や木、前景の人物の手元をおざなりに描いた。
ぱっと見た目で強い印象を与えなければならなかった。

そしてダ・ヴィンチは早い時期からこの事実に気づき、嘆いていた。
それは彼がせっかちに焦るのが大嫌いだったのと、細部にのめりこんでいくことが好きだったせい。
表面的に見せるテクニックには興味がなかった。

グリーン氏いわく、ダ・ヴィンチは、
『生物を内側から理解し、それらを動かす力を把握したい、そのすべてを平面上で表現したいという強い欲望に駆りたてられていた。
そういうわけで、ほかとは一線を画し、科学と美術を調和させるという独自の道を歩んだ。

目標を達成するには、ダ・ヴィンチ自身が ”万能” と呼ぶものになる必要があった。
対象物の細部すべてを表現でき、できるかぎり知識を広げ、世界で無数存在する対象物をできるだけ多く研究するために』

そうした細部を積み重ねることによって、生命の本質が目に見えるようになり、また生命力に対する彼の知見はその作品に現われた。


ロバート氏は語る。

『レオナルドのやり方を模範として仕事をしなくてはならない。

多くの人々には、自分の仕事の本質的な一部である細部や些細な点に夢中になって取り組む忍耐がない。
彼らは結果を出して、あっと言わせたがっている。
”太い絵筆で描く”ことばかり考えている。

だからどうしても、細部への配慮のなさが仕事に現われる —— 世間と深いつながりを持てず、薄っぺらな感じがする。
注目されたとしても、つかのまだ。

自分が作りだしたものはすべて、それ自身の命と存往感を持つと考えたほうがいい。
この存在感は、生気あふれる本能的なものにもなりうるし、弱々しく活力のないものにもなりうる。

たとえば、作家がさまざまな努力をして小説の登場人物の詳細な部分まで想像すれば、読者の頭の中でその人物が生き生きと動きだすだろう。
作家はそうした細部を文字にして並べる必要はない。
読者は読みながらそれを感じ、それを生みだすに至った研究の深さを直感的に知るのだ。

生きているものはすべて、入り糾んだ細部の混合物であり、それらをつなぐ力学によって動いている。

自分の仕事を命ある生きたものとして見るならば、マスタリ―への道のりは、自分が感じた生命力を自分の仕事で楽々と表現できるようになるまで、そうした細部を普遍的な方法で研究し吸収することである』

*****

おしまい。

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