カバラ数秘術とスピリチュアリズムのBlog

静岡在住カウンセラーが、カバラ数秘術やスピリチュアリズム(心霊学)、心のケアについて、気ままに書いています。ちなみにライフパスは33です。

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気が滅入っていませんか?不安がっていませんか?



今日はこの本をご紹介&おすすめしたいと思います。

 対人関係療法でなおす 気分変調性障害


著者で精神科医でらっしゃる水島先生は、対人関係療法(IPT)の第一人者でらっしゃいます。

IPTと認知行動療法との違いは、どちらも人の内面に働きかける精神療法でもあるのですが、認知行動療法は「考え方」に主点を置いて改善を試みるものだけれど、対人関係療法は「気持ち」に対してアプローチしてくれるものと、個人的にはそんな印象をもっています。


認知療法のほうは考えかたや行動(態度)のパターンについて筋道立てて考えたり理解に努めながら、自分の考え癖を整理しようとするけれど、IPTのほうは一つ一つのエピソードに対して「どう感じたか?」の気持ちや感じ方について一緒に検証してゆき、そして以前とは違う感じ方・見方を見つけ出しては試しながら、患者さん自身で気づいたり「大丈夫だ」って自信をつけていく方法、といった感じです (あくまで私個人の感想です)


なので、傾聴してもらってるんだけれど、否定やジャッジメント(決めつけや押しつけ)されないのと同時に(ここまではカウンセラーがする傾聴の基本と同じ)、「こうしてみたらどうでしょう?」という助言(提案)をもらえるという(カウンセリングの傾聴では助言はしません。治療になってしまう恐れがあるので)、それでなくても心が弱っている人には温かくて優しい精神療法のように思えます。
そんなIPTは治療効果が実証されていて、難しいとされるトラウマ治療にも、お薬よりも高い効果が期待できるようです(対人関係療法では、お薬も一緒に使い、その相乗効果によって回復を促すのだそうです)。


さて、この本の冒頭では、こんな方たちに読んでほしい、と書かれています。
お断り (関係者のみなさまへ デリケートな情報なので正確さを期すために、できるだけ意訳をせず、水島先生が書かれた通りにご紹介したかったので原文のままお借りしています。 もしもこれが問題のようでしたらすぐに修正いたします。ぜひ遠慮なくご指摘くださいませ)

・自分は人間としてどこか欠けていると思う
・ほかの人は苦しいことにもしっかり耐えているのに、自分は弱い人間だと思う
・自分は何をやってもうまくいか ない
・自分は何か、なすべき努力を怠っているような気がする
・人が「本当の自分」を知ってしまったら、きっと嫌いになるだろう
・「 ○○したい」と言うのは、わがままなことだと思う
・自分が何かを言って波風を立てるくらいなら、我慢したほうがずっとましだ
・自分の人生がうまくいかないのは、自分が今までちゃんと生きてこなかったからだ
・人生は苦しい試練の連続であり、それを楽しめるとはとても思えない
・これから先の人生に希望があるとは思えない


気分変調性障害とは、慢性的なうつ病(ずっと続くうつ状態) を指すようです。
(うつには、急性と慢性のうつがあるそうです。 そして慢性のうつ病が必ずしも気分変調性障害だ、とはいえないそうです。精神医学ってややこしくて難しい >_<。 だからこそ対処を誤らないよう、素人判断で改善を試みるのは良くないなと思いました。 特に占いも含め、スピリチュアル系のアドバイスやセッションは)

そして、上のような感じ方をしやすいので、『人間力や性格の問題』と間違われやすいのだそうです。
なので、「悪いのは自分、自分がいけないんだ。 未来や自分に希望がもてない」 といった感じ方をしやすくなるようです。

けれど、これは気分変調性障害の特徴の一つで、病気のせいでそうなっているだけ。

自分が 生まれつき 出来が悪くておバカなのでもないし(むしろこの患者さんは優秀な方が多いそうです)、鈍化で気が利かないとか、女々しいだとか、何のとりえもないとか、気が小さくて臆病で、根暗で、些細なことでも気にしすぎで、被害妄想が強くて、物事の考え方がネガティブなせい、じゃありません (子供の場合は成績が下がったり、素行不良になることも)

また気分変調性障害にかかっていると、うつ病にもなりやすいそう。


そしてそのように 病気である以上、適切な治療を受ければ必ず良くなる(変われる)と、先生は繰り返し書いてらっしゃいます (私自身は、時間はかかっても、今までよりは未来や様々なことに対して心配や不安が減り、自信がもてるようになり、もっと楽しく生きられるようになる、とこれらの本を読んで自分に関して希望的・楽観的に受け止められるようになりました)


『気分変調性障害』は、世間に知られるようになってきたのは最近のことで、診断も難しく、誤診されることがあるようです。
ちなみに、気分変調性障害の診断基準についてはこの本の中でも触れられています(もちろん、素人判断は要注意と思いますが)


そして本を読んでいて驚いたのが、小学生のころからですとか、思春期の頃からいつのまにか発症しているケースが多い、ということでした。
なのでよけいに、性格の問題という風に受け止められやすいとのこと。
しかも女性のほうがかかりやすいようです。


治療を受けたことがない気分変調性障害の人は、自分の感じ方が病気の症状だとは思っていなくて、「人間としての欠陥」のせいだと思いこんでいるそうです。
それは周囲の人からそのような扱いを受けてきたことも理由の一つです。

しかもその「欠陥」は、とても人から受け入れられない、恥ずかしいものと思うため、隠しながら生きているから、"本当に苦しい生き方 (本から)" になってしまうんですね。


ではこの病気の他の特徴についても、こちらの本から抜粋してまとめてみます。

・環境や対人関係の変化が強い不安やプレッシャーになる
・自尊心や自己肯定感が低く、自分の「出来の悪さ」を人から見破られたくなくて必死に取り
 繕うとして頑張る(うまくいかないことがあると絶望したりパニックを起こすなど反応が
 極端になりやすい)
・自分や自分の行為が高く評価されることがかえってプレッシャーになる
・褒められてもうれしくない、むしろその人や言葉を悪くとらえる
・自信がもてない
・常に無理をしているのに、「これくらいは当たり前だ」と自分に厳しい
・うまくいかないと、「すべて自分が悪い、自分が不出来な人間だから。人間的に欠陥がある
 から」という風に決めつけてしまう
・対人関係が苦手で親しい友達ができにくい(出来の悪い本当の自分を知られたくないあまり
 そこはひた隠しにする)
・人からの拒絶には敏感に反応する(他人に甘く自分に厳しい、過剰に相手に合わせる)
・波風が立つことを大変嫌う(感じ良くする、当たり障りのないようにふるまう)
・人付き合いを避け、引きこもりやすい
・仕事上のやり取りは普通にできても、パーソナルなやり取りは大の苦手
・対人関係がストレスや苦痛に感じる(でもそれは相手のせいではなく、自分にコミュニケー
 ション能力がないせいと自分を責める)
・人とうまく付き合えない自分に絶望とさみしさを感じている
・孤独と絶望を感じやすくなる(悲観主義、絶望、希望のなさ)
・この世は生きていくのがとても厳しい場所と考えている
・生活上の興味や喜びがもてない
・慢性的な倦怠感や疲労感がある
・なにかにつけ罪悪感を感じる
・昔のことをくよくよ考えてしまう
・いらいらしている自分が嫌だ
・行き過ぎた怒りかた、キレかたをする
・消極的で、不活発、中途半端になりやすい
・集中力や記憶力が弱い
・物事を自分で決められない
・トラブルや問題が起きた時に落ち着いて対応ができない 等々



さらに、気分変調性障害の人は同時に急性のうつ病にもかかることがあり、それで初めて診察を受け、その病気があることが発覚する場合もあるそうです。
また気分変調性障害の人が急性うつにかかると

・二重うつ病
・アルコール依存
・薬物依存
・摂食障害
・社会不安障害

といったことが起きることもあるそうです。
その場合、原因が気分変調性障害であり、結果としてこうしたことが起きていると考えられるようです。


と、ここまでの情報でこの本の前半の2割程度でして、ここから先には、実際のケーススタディ(治療時の先生と患者さんのやり取りの例)も含めて、どういう点に気をつけたらいいのか、改善を試みてみるとよいか。
また、周囲はどんなふうに接したらいいのか?ですとか、当事者のかたにはどんなふうに自分やこの病気への思い過ごしや決めつけ(ジャッジメント)をしてしまいやすいるか(つまりどういう風に変えてゆけばもっと楽になれるか)、わかりやすい説明でその誤解を説いていってくださっています。


「病気だから意識してペースダウンし、緊張を無くそう、力を抜こう」とすると、知識のない周囲の人たちからは、病気を言い訳にして甘えているとか怠けているとか、やる気がない、心が弱いなどと言われることもあると思います。

けれど水島先生は、そうした風潮や常識?が病気や事態を悪化させているとおっしゃっています。
気合を入れろ、もっと前向きになりなさい(ポジティブ思考)、という言葉掛けもそう。

なので、「これは人格(性格)のせいではなく病気によるものである。 病気のせいで起きている。 自分がダメで悪いんじゃない」と本人も周りもしっかり自覚や認識をすることで、その結果、より回復を促すことができるとのこと。

どれほど本人が「わざと」やっているように見えることでも、病気の足かせの中でそうせざるを得ないことなのであり、誰よりも苦しいのは本人なのだ、という認識は何よりも重要だと思います。

これは、だらだらと怠けて歩いているように見える人が、実は身体の病気にかかっていて、全身のだるさと息切れの中で精一杯歩いている、という状況に似ています。


ほんと、その通り!

ところで対人関係療法については他にも、


対人関係療法でなおす うつ病

対人関係療法でなおす 双極性障害

対人関係療法でなおす 社交不安障害

自分でできる対人関係療法

トラウマの現実に向き合う ジャッジメントを手放すということ


と、問題ごとにシリーズ化されています。
この中で、うつ病と双極性障害についてはよく似ているけれど対処の仕方は違うそうで、そこは購入の際はお気をつけて。

また、いつのまにか気分変調性障害になっていた場合は、この トラウマの現実に向き合う という本が大変おすすめです。

トラウマとその扱い方について、大変勉強になりました。
一般でいわれている概念とはこんなに違うんだーって、特にカウンセリングをされているみなさんは必読書と思います。
そのかたが今抱えている苦悩や不調は、実は突き詰めていくと、過去のトラウマ体験が発端や原因になっている可能性があるからです(であれば素人がうかつにセッションをすべきではない)。


ですが基本的にはこれらの本を読んで素人判断するよりも、まずはお医者様の診察が最優先であることを強くお勧めしたいと思います。

(このような「自分の内側の改善」が目的の精神療法をお望みでしたら、個人的には、精神科のほうがおすすめです(※)。 心療内科は体に現れる不調を治すための診察や治療はしてくださいますが、その分問診はあくまで事情についての聞き取り調査が淡々と続いておしまい、みたいになりがちです。 つまり精神療法的な「ほ~っと安心させてもらえること」を前提のカウンセリングや傾聴は心療内科ではほぼしてもらえないと思います)※Tちゃん、教えてくれてありがとう!


が、個人的には治療中のかたには、ご自身にも身近なご家族にとっても、心強くて助けになるセルフヘルプ法がこれらの本から学べるかと思います。
(私が調べた限りでは、いまのところ対人関係療法が行えるのは、精神科医か臨床心理士 だけのようです)

特に、ケーススタディと先生と患者さんのやりとりから、気づかされたり安心し癒されることが少なくありませんでした。

もともと水島先生が書かれた本は「読み手を安心させること」にすごく配慮されていて、それは本の随所から伝わってきて、なのでファンが多いのもよくわかるような気がします^-^


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