大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをしている人たち


こんにちは。


アマゾンで本を物色していたら「やりたいことは全部やろう!」といった趣旨の啓発本?を見かけました。
評価も高く売れているようです。


本の内容紹介だけで、実際には読んでいないから、この本自体についてはノーコメント(笑


ただ、それを見ていて、思ったことがあります。


この、今では常識みたいになっている、「やりたいことは全部やる」という言葉?メッセージ?ですが。

この本の人気を裏付けるように、特にSNS上で書かれているのを頻繁に見かけます。
特に女性たち。
まるで30代、40代の人たちのスローガン、というかそうしなくちゃいけない!といった呪いの呪文のようにさえ見えます。


こうしたことはあちこちで目にする頻度が高いほど、「そうするほうがいい。それは正しい。自分も遅れを取らないようついて行かなければ!」という思い込み(暗示)ができやすいと思うんですよね。

催眠にかかったように知らぬ間に感化されてゆきます。



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そのテーマで書かれたSNSの投稿をいくつか読んでみました。

で、溜息。


「ひぇー。いつ休んだり気分転換しているの?
私には無理!
こんなにあれもこれもやりたいことをやってったら倒れちゃう。
病気になっちゃうよ」

そう思いました。



それでなくとも、IT時代になって、早い仕事や行動を求められるようになり。
なので以前よりもますます仕事量が増えて忙しくなったし、共働きも増えました。


そんな状況で、本業と副業をして、家庭があって、子育てして、家事をして、ペットの世話もし。
外出も多くて、お休みには趣味の活動もして、習い事もして、ジムにも通い、実家や親せきの付き合いもあって。

子供がいてもいつまでも若々しくきれいでいたいとか、オシャレや贅沢もしたいとか。
毎月美容院で何時間もかけてカラーやパーマをし、ネイルサロンやエステに行き。
やれ参観日とか学校関連の用事やら、ご近所づきあいも大事にしないととか。

そしてさらには、仕事で成功しようとか、月に何万円売り上げたいとか、そして起業系のオンラインサロンに入って勉強して、その付き合いもあって、SNSも毎日更新して。


なんだか、何かに憑りつかれたように、「あれもこれも欲しい、したい! 手に入れよう!!」って頑張ってらっしゃる。


しかも周りもそうだから、競争意識が生まれて「後には引けなくなる、やらなければならなくなる」といった、義務やプレッシャーになっていくと思うんですね。




なにかがおかしいよ。
無茶しすぎてる。
あれもこれもで欲張りすぎてないか?
目を覚ましなよ。

そういう気がするのは、私だけでしょうか。



この風潮、私はちょっとキケンだと思っています。
SNSに踊らされてる感じ。

そのままでは、遅かれ早かれ、心や体が壊れちゃいますよ。

ハラハラしながら見ています。





「自分がしたいことは、片っ端からしたい。」

ということは、ご自分の理想や幸福を目指して頑張ってらっしゃると思います。
が、これで倒れて体を壊したら、「あれは何のための我慢や努力だったのか?」って、後で絶対に後悔しますよ。



キラキラ系SNSは、ほんっと猛毒! 要注意ですね(溜息
だいたい、不自然に美しく撮られた写真や投稿の、いったいどこからどこまでが本当かもわかりませんし。



でも、一人がはしゃぐと、それにつられて次々賛同者が現れ、「ステキ!ステキ!」ともてはやし。
そうして "うかれている集団" を目にすると、「なんかおかしい」と違和感を感じつつも、なんだか楽しそうだから、「そんなの気のせいよ」って、打ち消して、自分もそれに加わっていく。
で、一緒になって、"踊り狂い始める"。
まるで、江戸末期の「ええじゃないか騒動」みたい。
あ、遠い昔に歴史で習いました(笑



あれもこれもやっていると、どれも中途半端になってゆきます。
そしてその中途半端が積みあがっていった時、後でしわ寄せが来るんじゃないかと気になります。

それに、今の世の中のこんなワサワサした状況(しててもいい状況)、いつまでも続きません。



「なんとかなる」という言い方は、強い不安や緊張感、心配を拭い去るには効果的です。

けれど任された責任があって、ミスや失敗が許されない状況では、そうした甘え/緩さはかえって裏目に出やすいと思うんです。


あぁ。。。
「今しかない、なんとかなる」
これ、私の思う典型的な数秘3の弱点です。

そして21世紀も、数秘3の時代。
偶然か、それとも当然のことか。




とはいえ、少数ですが、そういう風潮を静観してらっしゃる人達もいらっしゃいます。

世間はそうでも、私は私、とマイペースに。

そういうかたたち、賢いなぁって思います。
冷静で、先の先まで、ちゃんと考えてらっしゃいます。
理性が本能や欲望に勝ってる、みたいな。




ところで、今、この本を読んでいます。


大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした




冒頭の章のこの部分。
私も激しく同感です。



(ある予備校講師が言った言葉)


勉強するとき、
ささいなことまで1つずつ
すべて確認して、
理解できるまで決して先に進まない人がいます。


そういう人は勉強のスピードは遅いし、
手を抜いて適当にやっている人に比べると、

一見要領が悪く見えますが、
結果的には、はるかに高い成果を上げます。


ほんの少しずつでも実力を上げていくのは、
ささいなことまで重視する人なのです。

だから私は人付き合いにおいて、
ささいなことまで重視する人を好みます。


そういう人と親しくなるには時間がかかりますが、
小さな約束を大切にするので、
言葉と行動に信頼がおけます。

がっかりさせられることなく、
素晴らしい人間関係を築けます。




これは仕事のしかたとか、技術的なことでも一緒と思います。

そして、丁寧にするということは、時間がかかります。
また一度にはたった一つのことしかできません。
ですので、やりたいことの中から、取捨選択しなくてはなりません。


私は、これまで多くの人が、自分がやりたいことよりも、長い目で見て今やっておいたほうがいいことを優先してきたと思うんですね。
できないこともあると、潔く諦めていた、執着しなかったと申しますか。



どれほど生活に便利なサービスや家電が出来ても、時間や体力、環境に制限/限りがあるのは、変わらないと思います。
それに、質の高い仕事もサービスも、そのことだけに集中するから、実現できるんですよね?


健康は大事。


それと、ダメなものはダメ。
できないことはできない。
欲張らないほうがいいですよ。


もっとご自身をいたわったり休ませてあげること。
それから周りとの関係(コミュニケーションや時間) のほうを大切にしたほうがいいんじゃないかなと思います。


人から「キラキラして」見られなくたっていいじゃないですか?


疲れてたり無理な笑顔は映り方が病的ですよ。